「小田原」と言えば、歴史ある城下町。北条氏が戦国時代に拠点を置いた事実は、有名ですよね。
しかし、小田原の歴史は戦国時代だけでは語れません。
江戸時代は箱根を臨む宿場町として、そして明治になると財政界人の別荘地として栄えました。
「小田原庭園交流館・清閑亭」はそんな明治期の小田原の姿を今に伝える建築物です。
小田原に来て小田原城は外せません。
「小田原庭園交流館・清閑亭」は、1906年にときの侯爵「黒田長成」によって建築された別宅。
平家と二階家が少しずれて連なった母屋は、格式張らない数寄屋風で整えられ、板絵襖や欄間、
網代組天井など、至る所に優れた意匠が見られるのが特徴です。
この見事な造形から、2005年に国の登録有形文化財に指定され、現在は一般に公開されています。
入口の門の雰囲気は別荘な感じがします。
やっぱり和室は落ち着きます。
とても綺麗な庭です。二階からは相模湾も見えます。
「小田原庭園交流館・清閑亭」では、定期的にイベントも開催されています。
11月の上旬には、尺八演奏会や海軍カレーの試食会が開催されました。
下旬には小田原ゆかりの華道家による活花展「Theいけばな展」と、紅葉スポットを巡る「観楓会」が
開催予定です。
小田原を知る良い機会なのでぜひ参加してみてください。
<ひとくちMEMO>
侯爵「黒田長成」の先祖は、秀吉の軍師として有名な「黒田官兵衛」。
小田原城を落とした武将の子孫がその地に別荘を建てるとは、歴史のロマンを感じますね。
黒田長成の子孫はいるのでしょうか