渋谷の待ち合わせ場所で有名な忠犬ハチ公の「公」ってどんな意味か知っていますか。
公はもともと敬意を込めて使う語でした。
平安の学問の神様、菅原道真は名前の一部の菅と公で「菅公(かんこう)」と尊敬の念を持って呼ばれて
いました。
それにあやかったのが学生服で有名な「カンコー学生服」です。
正式名称は菅公学生服株式会社と言います。
そして江戸時代になると尊敬だけでなく親愛や軽蔑の気持ちを込めた意味でも使われる様になっていきました。
「熊公」などは落語でお馴染みですね。
明治時代になると「先公」(センコー) など親しみとは言えない意味にも使われる様になりました。
横須賀市には忠犬ハチ公に負けない犬の像があります。その名は「忠犬タマ公」です。
話はさかのぼって新潟の昭和9年と11年の事になりますが、新潟県五泉市にタマというメスの柴犬がいました。
タマはとても勇敢で飼い主を雪崩から2度も救い、町から忠犬とほめたたえられました。
その話はラジオなどでも全国に伝わり、感動した横須賀市在住の海軍にゆかりのあった新潟県出身の人々が
「タマ公の碑」を衣笠山公園入口に建てました。
衣笠山公園を訪ねてみました。坂道を登って像のある場所へ
山の上にありますので眺めが良いです
ちなみにこの時のタマ公の碑の文字は故・小泉又次郎(第13代横須賀市長) によるものです。
元総理大臣の小泉さんの祖父にあたります。
話は戻りますが「ハチ公」と「タマ公」の公は尊敬と親愛の気持ちがこもった意味ですね。
タマ公の碑の文字は小泉元総理の祖父が書かれました。
そして手前には「タマ公の像」です!
像の近くには案内板がありました
公園にいました。タマ公みたいなワンちゃん
<ひとくちMEMO>
横須賀市の衣笠地区と新潟県五泉市は「忠犬タマ公の碑」が縁で交流してきました。
友好の印として、今年五泉市から横須賀市に「忠犬タマ公像」が贈られました。
ちなみに「忠犬タマ公像」の文字は何とイケメン衆議院議員の小泉進次郎氏によるものです。
横須賀に限らず人気の政治家、小泉進次郎氏の直筆なのです