6月27日は全国的に演説の日なんだそうです。
何でも、お札の人こと「福沢諭吉」が慶應義塾で初めて演説したのがこの日だとか。
ちなみに「演説」と言う日本語を作ったのも福沢諭吉らしいですよ。本当にマルチな人ですね。
さて、現代社会において、この演説を仕事のひとつにしている職業と言えば、もちろん政治家です。
大磯城山公園には、とある政治家の旧邸が保管されています。
その政治家の名は「吉田茂」。日本史上屈指の名宰相です。
旧吉田茂邸は明治の半ばに建てられ、吉田茂がその生涯を閉じるまで過ごした邸宅です。
本邸は数奇屋建築風の総檜造りで、高名な建築家の設計の元、京都の宮大工が建てました。
敷地内、大磯海岸をバックに一等見晴らしの良い高台に
庭園は、日本庭園をベースとしながら異国情緒も取り入れた独特の造りで、見るものを楽しませてくれます。
立派な日本庭園に季節の花や竹林と飽きることがありません
旧吉田茂邸は火災によって一部焼失しましたが、現在は修理も完了し一般公開されています。
サンフランシスコ講和条約締結を記念して建てられた「兜門」や、吉田茂をはじめ伊藤博文や大久保利通など
高名な政治家を祀った「七賢堂」など、敷地内には吉田茂を通して戦後の激動の時代を感じられる建築がずらり。
歴史の勉強にも良いですね。
兜門
<ひとくちMEMO>
吉田茂は、バラを愛した政治家でもあり、敷地内にはバラ園が。
春の見頃は5月から6月の初旬までとのことなので、見学希望の人はお早めに。
僅かですが残っていました。「プリンセスミチコ」と呼ばれる品種もあるとか