人口7000人あまりの小さな港町真鶴がもっとも熱く燃え上がるのが、
7月の27、28両日にまたがって行われる「真鶴貴船まつり」。
その歴史は古く、起源はなんと約350年前にまで遡るのだとか。
当時の伝統は長く受け継がれ、今では国の「重要無形民俗文化財」に指定されるほどの格式高いまつりとして、
全国にその名をとどろかせています。
「真鶴貴船まつり」の見どころは、何と言っても海を行く船の勇壮にして豪華な佇まい。
海での安全を願う御輿船を最後尾に、櫂伝馬(かいでんま)や囃子船(はやしぶね)、小早船(こばやぶね)が
寄り添うように海を渡って行きます。
祭りのシンボル、装飾が豪華で色がとても艶やかな小早船です
なかでも極彩色の装飾がほどこされた小早船は、祭りのシンボルとも称えられるほどの華やかさなので、
一見の価値ありです。
船体も細部にわたって作り込まれています
日中に御渡しの行われる初日と、宵の口に行われる2日目で、「真鶴貴船まつり」の見え方が変わってくるのも魅力。
とくに夜の海を提灯の淡い光に照らされた船が渡っていく2日目の光景は、物語のように幻想的です。
暗い夜空を照らす約1000発の花火も雰囲気を盛り上げてくれます。
こちらが貴船神社
<ひとくちMEMO>
「真鶴貴船まつり」に訪れると予想される人の数は、なんと町の人口の2倍以上となる約2万人。
言うまでもなく大変な混雑が予想されるので、車は避け公共交通手段を利用するのを推奨します。
今年の祭りのパンフレットの表紙です